かつてアメリカの鉄道に高精度な時計の検査システムをもたらしたボール ウォッチは、現在ラインナップするコレクションに「エンジニア(機関士)」や「ストークマン(機関助手)」といった鉄道由来のネーミングを授けている。日本では販売されていなかった「ロードマスター」は、“保線夫”という意味を持ち、線路の敷設や保守・点検を行う者を指す。
そんな「ロードマスター」に新規加入するのが「ロードマスター マリン GMT」。第2時間帯表示に加え、24時間表示の回転ベゼルとの併用によって第3時間帯まで把握できるトラベラーズウオッチである。その特徴はGMT機能の利便性で、異なるタイムゾーンを表す24時間針(先端が三角形のスケルトン針)が10時位置のプッシュボタンを押すことで1時間進み、8時位置のプッシュボタンを押すことで1時間戻る仕組みになっている。このメカニズムによって、容易に第2時間帯のセッティングができるわけだ。また、昼夜をわかりやすくするために色分けされたベゼルトップリングに硬質なセラミックを採用。傷に強く、退色もないことから長期にわたり美しさを保てる。