チタン製ムーブメントには、素材表面に航空宇宙材料規格を満たすだけの性能を与えるタイタリット処理などを採用。機構面でも、ユーザーの活動に応じて巻き上げ効率を調整できる特許取得の可変慣性モーメントローターなどを備えています。
航空産業、宇宙産業で使われるような素材を腕時計の極小サイズで応用するのは、困難を極めます。そもそも加工するマシンがなかったり、加工できても素材によっては割れたり、欠けたりということもありえるでしょう。それでも、リシャール・ミルは、時計に相応しい素材について妥協することはありません。製品価格についても、開発にかかったコストに見合うだけの設定をしているだけなのです。
「RM035-02」は限定ではないですが、世界中にファンがいるリシャール・ミルで、しかも人気のラファエル・ナダルモデル。この時計は、きっと目にすることさえ難しいような気がします。