「シルベスタ・スタローン」とはどんな人物でしょうか?昭和に生まれた世代の方にとっては言わずと知れた人物なはずです。そう、筋骨隆々でアクション映画の第一人者でもあるハリウッドスターです。スタローン氏の作品というと、まず「ロッキー」シリーズ、「ランボー」シリーズが思いつくのではないでしょうか。「ロッキー」は第49回アカデミー賞作品賞を受賞した作品で、それに続くヒット作が「ランボー」です。スタローン氏は私たちが筋骨隆々な人を想像するときに真っ先に名前が浮かびそうな人物ですが、実はかつては内向的でいじめられっ子だったそうです。彼は1946年にニューヨークのマンハッタンに生まれます。父親は美容師で、母親は元ダンサーの占星術師だったようです。ここで注目するポイントは、父親がイタリア系アメリカ人だったという点です。パネライがイタリア発祥のメーカーということを考えれば重要な要素です。しかし、その両親が離婚をしてしまいます。彼はそれを機に素行が悪くなり、ボクシングジムで体を鍛え始めたみたいです。その後、学校で演劇を学び、俳優になったという経歴を持ちます。俳優になった当初は厳しい時期が続いたようですが、転機がとあるきっかけで訪れます。彼は29歳のときに観戦したボクシングの試合に感銘を受け、なんと自分で脚本を書いて売り込んだのです。それが「ロッキー」でした。自分が主演しないのであればこの脚本は渡せないというスタンスで製作会社にプロモーションをかけ、結果、スタローン氏が主演することに決定します。「ロッキー」の大ヒットを受けて彼は一躍ハリウッドのスターになります。
◆世間に先駆けパネライを愛用するスタローン氏
パネライについては以前のブログ(「ラジオミール」がもつ二面性とは?)でも少し触れていますので、是非ご確認ください。そこでも書きましたが、パネライは1993年ごろから民間への時計販売を開始します。パネライはイタリア発祥のメーカーです。そして、イタリアと言えば時計愛好家が多い国です。イタリア系でもあるスタローン氏にとって、パネライは愛着が湧きやすいのではないでしょうか。一説によるとスタローン氏がパネライを知ったのは1995年と言われています。その年といえば、彼の作品にすると「暗殺者」や「ジャッジ・ドレッド」の時期です。もちろん彼は既にハリウッドスターとしての地位を確立していて油が乗っている時期です。彼の立場であればパネライにビッグディールを持ちかけることは容易でした。そして、彼はパネライに時計をオーダーします。映画「デイライト」の際に本人が着ける時計だけでなく、関係者に配る時計や映画完成記念の時計もオーダーしたそうです。時計愛好家からは「プレヴァンドーム※1」と呼ばれる時期のパネライですので、今では大変なレアなモデルです。