「ダブルトゥールヨンの刷新をはじめ、今年は『エクスカリバー』のリニューアルを発表しましたが、ことにこの『エクスカリバー トゥールビヨン・オープンダイヤル』は、ロジェ・デュブイが提案するトゥールビヨンの新しい形です。フライングトゥールビヨンとマイクロローターを表から楽しめる多層構造のダイヤルにマザーオブパールをあしらったデザインは、とてもコンテンポラリーでモダンでしょう。
マイクロローターを採用したモデルにはほかにコラムホイール式クロノグラフの『エクスカリバー クロノグラフ』もありますが、こちらはトゥールビヨンとは趣の違う、よりエッジーなデザイン。自分たちの“誇り”でもあるムーブメントを見せたいと願っていた結果、このトゥールビヨンのデザインが生まれたんです」
今年提案されたミニッツリピーターもまた、風防のサファイアガラスを通して機構を覗き見ることができるデザインだ。これもまたロジェ・デュブイが掲げる“大胆”さへの挑戦である、とシュラー氏は語る。
ロジェ・デュブイ 01
ロジェ・デュブイCEOのマティアス・シュラー氏。
「ハイエンドモデルのプレゼンとしてはユニークなものですよね。どのブランドもミニッツリピーターを出していますが、ほかのクラシカルな見せ方とちがってロジェ・デュブイはやはりデザイン面でも一歩リードしている、ということを見せたかったんです。ハイエンドモデルでいま求められているのは、ほかとの差別化やレアであること、そして個性です。私たちはメカニズム見せることも、コンテンポラリーなスタイルのひとつだととらえています。たとえばフェラーリはエンジンの一部がガラスになっていて、なかを覗けるようになっていますよね。時計もそれと同じ。コンテンツという魅力的な部分をこそ、積極的に見せるべきではないでしょうか」