祐真さんと対談をしたのは、TASAKI 工芸加工課マネジャーである篠永克也さん。TASAKI職人たちのなかでもマイスター的存在であり、スパイダーカフリンクス製作にあたって指揮をとった人物である。今回のコラボレーションがはじまったきっかけから、製作工程や技術・デザインにかんすることまでをふたりでかたりあった。
「今回はパールの輝きを活かさずに、わざと傷をつけてダメージ加工をほどこしたのがポイントです。パールの輝きはどうしても女性のもののような気がして、僕はちょっと抵抗があったんですね。なので、輝きを残しつつ、どうあでやかさを出すかを考えました。それと僕は普段からカフリンクスが好きでよく着けるんです。男性でワイルドなシルバージュエリーを着けるひとは多いのですが、僕はそういうのは苦手で。でもこのカフリンクスなら毒もあるけど華もあって、ドレスシャツにぴったりとはまりますね」と祐真さん。