ブライトリングがベントレーとパートナーシップを提携したのは2002年。2003年には、早くも”B for B”ブランドの第1弾が登場。この「ベントレーGT」は2004年に登場した第2弾モデルの一つである。「GT」の名称は、2002年に発表された世界最速のクーペ「コンチネンタルGT」にインスパイアされて生まれたために名付けられた。
このモデルは第1弾モデルの「ベントレー・モーターズ」と比較して小振りとなり(とは言え、直径44.8mmは十分に大型だ)、大幅に実用性を向上させている。メッシュ状のパターンが刻まれたベゼル、計測条件を変えてあらゆる状況で平均速度を算出できる可変タキメーターを搭載。「ベントレー・モーターズ」が採用したクロノグラフ機構は30秒で1周するタイプだったが、この時計が搭載する「Cal.ブライトリング13B」はノーマルなクロノグラフとなり、代わってデイデイト表示を装備する。日常使いに応えるモデルとなっている。
ケースにはSSの他、18KYGや18KWGも用意され、ブライトリングの他の時計と同様に数多くの文字盤やベルトのバリーションがあり、組み合わせを楽しむことができる。さらに特筆すべきは、文字盤色が「コンチネンタルGT」の車体色と同じバリエーションで展開されていること。これは同車のユーザーならば堪らないだろう。しかも、文字盤の塗料には細やかなメタルフレークを混ぜ込み、車と同様のメタリック色に仕上げている。むろん、メタリックカラーの採用は腕時計の文字盤としては前代未聞のことだ。ブライトリングの「コンチネンタルGT」への惚れ込みようが窺えるとともに、エポックメイキングなモデルともいえるだろう。