1953年に誕生し、当時としては画期的な100m防水を備えたダイバーズウオッチ。現在において300m防水に進化し、「全ダイバーズの標準形」と言わしめるほどの高い認知度を誇っている。
そもそもロレックスは、創業時より究極の実用時計の完成を目指し、懐中時計が当たり前だった時代に、より実用的な腕時計を主力に製造していた。腕につける道具には、何より水や汗に対する耐久性が必要なため、1926年に完全防水ケースの“オイスター”の特許を取得する。この同社独自の防水ケースをより堅牢にし、さらに潜水時間の計測が可能な回転ベゼルを装備することで、世界初の本格ダイバーズ「サブマリーナー」が生まれたのだ。
SS×18KYGとのコンビネーションモデル 90万3000円
また、誕生の翌年には200m防水に進化するなど、常に進化を続けてきたサブマリーナー。潜水時間の計測に用いられる回転ベゼルも、誤作動によるダイビングの危険性を回避するために、一方向しか回らない逆回転防止機構を装備。1950年代後半にはリューズの破損事故を防ぐためのリューズガードも装備されるなど、徐々に進化を続けながら現行モデルに通じる基本スタイルが確立されたのだ。
現在も世界中のダイバーが愛用する定番モデルだが、ベゼルのカラーバリエーションや、デイト表示の有無、SS×18KYGとのコンビネーションモデル(写真左、90万3000円)など、様々なバリエーションが用意されている点も魅力である。