1972年生まれのジネディーヌ・ジダンはユベントス・レアルマドリーなどのクラブで活躍した他、フランス代表としてもワールドカップ優勝に導くなど90年代後半から2000年代を代表する選手です。
選手としての長所は圧倒的な基本技術の高さとボールタッチの繊細さにあると思います。
どんなボールでも思うようにコントロールでき、ボールタッチについてはまるで一人だけ
違うボールでプレーしているのではないかと思うほどの繊細で優しいタッチでした。
その優雅なプレーで人々を惹きつけるさまは正に芸術とよぶにふさわしかったと思います。
フランスではミシェル・プラティニと並ぶレジェンドとして評価されています。
プラティニと同じく「将軍」の愛称もありましたが、個人的にはもっと優しいイメージです。
2. ジダンといえばヘッド??
ジダンにまつわるエピソードとして興味深いのはヘッドです。
1998年自国開催のワールドカップでフランスは初優勝しました。ジダン中心選手として
活躍し決勝のブラジル戦でもヘディングでゴールを決め優勝に導き、フランス国民にとってのヒーローとなりました。
8年後の2006年のドイツワールドカップでもフランスは下馬評を覆して決勝まで進みました。そして同点のまま迎えた延長戦で事件が起こります。ジダンは相手DFに向かって頭突きをし退場処分になってしまいました。
結局フランスは決勝で敗れたとともにジダンにとっても現役生活最後の試合となってしまいました。
母国を初優勝に導いたのはヘディング、決勝で敗れたのは頭突きという皮肉な形でした。