以前IWCは、パイロットウォッチ・マーク16と共に、これと同じデザインを持つ、ケース径34ミリのミッドサイズ・コレクションをラインナップに加えていたことがありましたが、今回マーク18へのリニューアルと共に、36ミリ径のパイロットウォッチ・オートマティック 36を発表しました。
IWC:パイロット・ウォッチ・オートマティック 36 Ref. IW324003 イメージ
マーク17よりもケース径を1ミリ小さな40ミリとして登場したマーク18とほぼ同じスペックを持ちながら、軍用時計をルーツとするマークシリーズの全面的なサテン仕上げに対してサテン仕上げとポリッシュ仕上げを組み合わせた、より現代的な雰囲気のケース、ブレスレット。
そしてマーク18とほぼ同じデザインながら、軍用然としたマットブラックを避け、あえてスレートカラー、もしくはシルバーを採用した文字盤も、マークシリーズにはない優しい雰囲気を醸し出します。
IWC:パイロット・ウォッチ・オートマティック 36 Ref. IW324001 フェイス
文字盤外周のセコンドトラックに設けられたわずかな段差も、このモデルのキャラクターを、単なるマークシリーズの小型版ではないものとして印象付けることに一役買っています。
IWCはこのモデルについて、時計愛好家の中でも手首が細く、時代を超越したシンプルな時計を好まれる皆様のために考えられたモデル、と説明していますが、その醸し出す雰囲気は、先だって発売されたポートフィノ・ミッドサイズの続編ともいうべきものであり、男性のユーザーに熱烈な支持を得ながらも、女性に受け入れられているとは言い難いパイロットウォッチの、ユーザー層を広げるための試みということでしょうか。