SENSEの誌面でも提案しているように、今日のコーディネートも基本的に黒。でも、素材感をあえてバラすことで、色は同じなんだけれどレイヤードしているような奥行きみたいなものを表現したいとおもって。いまどきなカジュアルさはあるけれど、ラフになりすぎないようにしたつもり。とはいえ、着心地はリラックスして快適性も高いというような。だからリラックスパンツとしてのジョッパーズと足元はスニーカー。そしてブルゾンはMA-1でトレンドでもあるナイロン素材のものを選んで「オクト モノレトロ」に合わせました。
もうひとつの「オクト ヴェロチッシモ」の感想は、一般受けがしそう、という感じかな。この時計をベースにコーディネートを組むとしたら、ちょっと太いラペルの男らしい黒スーツを合わせたい。そういったスーツにこの時計をつけると、ギャップ感が生まれて、スーツにクロノグラフを合わせるというお洒落のハズしにもなる。これにカジュアルを合わせると、そのまんまスポーティーになってしまうから、あえてドレスで行きたいね。
最近のモノ選びの傾向として、自分のなかでは、よりミニマルな方向へと流れつつある。というのも、これまでたくさん美しいモノや優れたプロダクトや、あたらしいファッションと出あってきて、さまざまなセンスを知ったうえで、やはり自分らしさを醸し出すためには、モノ自体はシンプルなデザインがいいという方向へと至ったんだとおもう。だからこそ、よりシンプルな「オクト モノレトロ」なら、今日みたいなカジュアルはもちろん、当然スーツもいけるしライダースにも似合う。振り幅の広いスタイルを楽しむSENSEの読者にとって「オクト」は、コーディネートを大人っぽく引き締める小道具としても活用してもらいたいですね。